水深 0 メートル — 海面

潜る

スクロールすると、あなたは沈んでいきます。海の色が変わり、光が減り、やがて何も見えなくなる。地球でいちばん広い場所で実際に起きていることを、そのままの順番で。

SCROLL — 下にスクロールすると、下に潜ります
0 – 200 m

光が届き、光合成ができる層。

植物プランクトンが光を使える最後の深さです。海の体積のごく一部にすぎませんが、海の生きものの大半はこの薄い層に集まっています。

200 – 1,000 m

薄明かりの層。光は届くが、足りない。

青い光だけがかろうじて残ります。光合成には足りず、多くの生きものは夜になると餌を求めて浅い層へ上がり、朝にまた戻ってきます。

1,000 – 4,000 m

太陽の光は、もう届かない。

ここから先は完全な暗闇です。それでも光はあります。生きもの自身が放つ光。この深さで見える光の、ほとんどすべてが生物由来です。

4,000 – 6,000 m

水温は二度前後、水圧は四百気圧。

海の平均的な底の深さです。堆積物がゆっくり降り積もり、上の層から落ちてくる有機物だけが、ここでの糧になります。

6,000 – 10,900 m

海溝。地球のいちばん深いところ。

マリアナ海溝チャレンジャー海淵で約一万九百メートル。エベレストを逆さに沈めても、まだ二千メートル余ります。ここにも生きものがいます。

記録

いま通ってきた深さを、数字で見ると。

0m
光合成ができる限界の深さ
0m
海の平均的な深さ
0m
チャレンジャー海淵の深さ
0m / 1気圧
十メートルごとに増える水圧

地球でいちばん広い場所は、暗い

海は地表の七割を覆い、その平均深度は三千七百メートル。つまり地球の生息空間のほとんどは、いま通ってきたような暗闇です。私たちが見慣れている明るい海は、いちばん上の薄い膜にすぎません。